- 質問
- 当社の仕事は他の会社に比べるとハードですよ。
- 回答
- はい、心得ております。
- 質問
- 本当にわかっていますか。始業時間は8時40分ですが8時前には出社していただき、その日の仕事のスケジュールを組まなくてはいけませんし、仕事の目処がたたなければ、帰宅ができないこともざらです。
- 回答
- はい、承知しているつもりです。運動部に所属してことから体力には自信がありますし、強く希望している仕事ですので、苦になることはありません。
楽な仕事はないのが当たり前だが、どうしても他の人の仕事が楽に見えてしまう場合がある。そのようなことは面接担当者に言われずとも、面接志望者はわかっている。しかし、あえてこのような質問をするのかというと、典型的な念押しである。楽な仕事と大変な仕事のどちらがよいかというと、多数は楽な方をとる。きつい仕事に耐えることができるか、ハードだとわかっていても入社する意志に変わりはないか、などを確認している。
世の中に楽な仕事があると思っておりません。どのようなハードな仕事も耐え抜き、競争に打ち勝つ覚悟です。
面接の場において仕事がハードであることを告げられ、それでは考え直します、と回答する面接志望者はいないであろう。ここでは、ハードな仕事に耐える覚悟がある、と回答するしかない訳なのだが、肝心なのはその発言にどこまで真剣みを帯びさせることができるかである。
また、楽な仕事がないのは当たり前なのだが、それをあからさまにいうのもよくない。知ったかぶりとしてとらえられるケースもあるからだ。口先だけの回答と思われてしまうであろう。
- どのような厳しい仕事も受け入れる覚悟があるという意志を伝える
- 断定せずに「~つもりです」と付け加えることにより、知ったかぶりの印象から遠ざけることができる
- 好きな仕事、または、自分が選択した仕事であることをアピールするのもよい