ドアの開閉にも、その人の品格がにじみ出る。ドアを開けるときはもちろんノックが必要だが、2回もしくは3回が通常で、コンコンコンコンと4回も叩くのは、落ち着きがなく、面接担当者に性急な印象を与えてしまう。
また、ノックした後すぐにドアを開けてしまうのはNGだ。ノック後、中から「どうぞ」と返答があってはじめてドアを開けるようにしよう。
- 1.ドアノブが右側にあるときは左手で、左にドアノブがついている場合は右手で持つようにしよう。
- 2.ドアを開けるときは、ゆっくりと静かに行い、中に入る。
- 3.開けたときとは反対側の手で部屋側のドアノブに手をかけて、開けたときと同じようにゆっくりと静かに閉める。
ドアには押して開けるタイプのものと、引いて開けるタイプの2種類ある。これは、単純に押して部屋に入るか、引いて入るかによる相違があるのみであり、ドアの種類によって開け方や閉め方が異なるようなことはない。もし、心配であるならば自分より前の順番の面接希望者が入室する様子を見ておき、自分の順番に来たときも混乱せずに対処できるよう心の準備をしておくとよいだろう。
背筋がしっかりと伸びている立ち姿は他の人の目から見ると綺麗にうつるもの。したがって、相手によい印象を与えるには背筋に注意しよう。逆に、猫背であったり、うつむいた感じの姿勢は、覇気の感じられない弱々しい印象を与えることになってしまうので注意が必要だ。
立ち姿でもっとも基本となるのが直立不動時の姿勢だ。いわゆる「気をつけ」だが、面接においては何度か面接担当者に向かい礼をするので、直立不動時の姿勢は必ずすることになる。直立不動時の姿勢は以下の点に注意して臨もう。
- 1.胸を張るために、背筋をきちんと伸ばす。
- 2.顔は顎を引き、首を顔と身体に対して一直線となるようにする。
- 3.腕の状態は力まずに自然に脱力した感じで身体の横に付け、指先は曲げずにきちんと伸ばす。
- 4.足は踵(かかと)に注意しよう。床にしっかりとつけて身体を安定させる。また、つま先は、男性は若干開き気味とし、女性は真っ直ぐにしておこう。
面接する部屋が狭ければ室内で歩く姿勢をじっくりと見られることもないが、面接室が広くドアから椅子までに十分距離がある場合、歩行時の様子を面接担当者に見られることになる。歩行するときは、直立不動(気をつけ)の状態を保持したまま、すっと歩き出すようにする。歩行時には以下の点に注意して臨もう。