自分の良いところや優れている点、いわゆる「長所」について話そうとすると、その人がどのような人物であるかが表れやすい。ただの自慢に終始してしまっては問題あるが、日本人特有の謙虚さが表にたち自信がないように話すのも説得力が足りなくなる。長所をアピールするときは、自信をもって素直になることを心がけよう。
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回答 1
自分で決定したことは中途半端にせず最後までやり通す意志の強さがあるところです。小学1年生から始めた空手は師範が大変厳しい人物で、稽古のたびに手足に痣を作って帰った私に、母は「やめたほうがいいんじゃないの?」と言っていました。しかし、私は稽古の厳しさから逃げるような行為に思えたため、中学3年の受験シーズンでも1日も休まずに稽古に通い続けました。そのときは師範にも「休んで受験勉強に時間を使いなさい」と言われたほどでした。
空手のエピソードのおかげで意志が強いという長所に説得力がある。ただ「私は意志が強いです」とゴリ押ししても面接担当者には伝わらない。それが本当だとしてもそれだけでは足りない。回答例のように意志が強いと思わせるエピソードを添えることを忘れぬように。エピソードを話すときに注意する点は簡潔にまとめ上げること。長々と話してしまっては逆効果となる場合がある。
回答 2
何かを取り組む際には勢いで取りかからず冷静に分析し判断を下せるところです。このような長所のため友人・知人から相談事を持ちかけられることも多いです。しかし冷静に物事見つめすぎて思考の迷路に陥ることがあるのが欠点でもあります。
「物事を深く考えすぎる」という欠点で締めるのではなく、ここは友人から相談事を持ちかけられるといった社交性のあるところもあわせてアピールすると良い。どのような相談を受けてアドバイスを行い、もし解決したのであればどのような結果をもたらしたか、といったエピソードを簡潔にまとめて面接担当者にアピールする。
回答 3
何事にも前向きな考えで積極的に取り組み、友人・知人も多く協調性や忍耐力に自信があります。また、異性からの第一印象として優しいや包容力があると言われることが多く、自分でも温厚な性格であると自覚しています。こういったとろころが私の長所だと思います。
これは悪い回答例のテンプレートといって良い。美辞麗句を並べ立てて文章を作り上げているだけであり、その人がどのような人物であるか全く伝わらない。個性がないのである。実際に回答例のような人物であるのであれば、自分がもっとも自信のある点を絞り、それを裏付けるエピソードを交えて面接担当者にアピールする。