人は緊張しているといつもより早口になる傾向にある。面接時も例外ではないので、早口にならぬよう、少しゆっくりとなるように意識して会話する。
話し方としては、口の中でモゴモゴ話すのではなく、ひとつひとつの言葉をきちんと発音し、面接担当者が聞きやすいように配慮する。また、面接担当者の質疑にはすぐに回答しない。間を置かずに回答すると大抵失敗してしまうためだ。質問に対して慌てずに一呼吸置いてから落ち着いて回答する。
面接担当者と話をするときは、きちんと目を見る。普段慣れていないと上手くできないので、常日頃から相手の目を見て会話するように心がけよう。あまりにもじっくり見てしまうのもどうかと思うが、真っ直ぐな視線は、面接担当者に好印象を与える。意志の強さや誠実さも伴うので、強い入社意欲も伝えることが出来、一石二鳥にも三鳥にもなる。
どうしても相手の目を見て会話することが苦手な場合は、顔全体をやんわりと見る感じ、そして、目ではなく鼻から下に目線を向かせるようにすると良い。
- 1.こもった口調。相手はとても聞きづらい。
- 2.最初はハキハキ、終わりはゴモゴモ。自信がないように感じる。
- 3.何かに追われているように話す。せわしない印象となる。
- 4.面接官の話に割り込むように話す。相手の話を聞かない印象を与える。マナーとして×。
- 5.しまりがなくだらしない笑顔で話す。真剣味が薄く感じる。
- 6.その場にふさわしくない声量。大きな声で話せば良いというものではない。また小さい声だと相手が聞き取れない。
面接では話すことも大切だが、相手の話をしっかりと聞くことも大切だ。とくに面接担当者から質問はきちんと聞いておかないと、見当違いの回答をしてしまうことに繋がってしまう。質疑応答の基本は、まずしっかりと聞き取ると言うことだ。
また、話を聞く態度も面接担当者に見られていると言うことを頭に入れておこう。面接担当者はこれまでに多くの面接志望者を見てきているので、きちんと話を聞いているかということをすぐに見抜いてしまう。真面目に面接担当者の話を聞くのを前提に、さらに以下の点に気をつけて面接に臨もう。
- 1.顎を引き背筋をピンと伸ばして姿勢を正す。
- 2.面接担当者の顔をきちんと見る。
- 3.面接担当者の話はただ聞くのではなく適度に相づちやうなずきを交える。
- 4.面接担当者が話し終わってから自分の意見を述べる。たとえ自分の意見と異なっていても最後まで話を聞いてから反論するなりする。
面接担当者からの質問や話をしっかりと聞いていても、どうしても意味が曖昧だったり、大事な部分をつい聞き逃してしまうこともある。そのようなときは、誤魔化さずに素直に質問しよう。
「申し訳ありません。質問の意味でわからないところがあったのですが」や「申し訳ありません。聞き取れなかった部分がありました。もう一度仰っていただけますか」など、相手に失礼のない聞き方であれば問題ない。逆に自分で勝手に解釈し質問の意味する部分から外れた回答をする方がマイナスである。